マインクラフトは2021年11月30日にJava版、統合版共に1.18にアップデートされました。今回のアプデは2回に分けてのリリースの2回目という事で、洞窟と崖アップデート(CAVES & CLIFFS)はこれで完結です。Java版、統合版をそれぞれプレイしてみた感想を書いてみます。
重さはどうか
1.18ではワールドの高さを示すy座標が上限256から320に、下限は0から-64と、64マスづつ拡張されました。1チャンクの処理すべきブロック数が1.5倍になったので、どう考えても重くなるはずで、特にJava版が心配でした。
Java版
ワールド生成の瞬間から重たいと感じました。本拠地周辺はスライムトラップがあるので地下を徹底的に湧きつぶししていたのですが、またやり直しです。スライムトラップの効率は勿論かなり落ちてしまいました。軽くするために処理優先の設定にしましたが、それでも村人が沢山いるとフレームレートが20fpsぐらいになってしまいます。人口削減しないと…。
せっかくなので新しいエリアで探索しようと思い、既存ワールドの端までエリトラで飛んで行こうとしましたが重くてカクついてしまいます。新しいマップのチャンクを生成する処理よりも、地下を生成しつつ既存ワールドとの整合性をとる処理の方が重たいのかもしれません。
統合版
統合版ではエリトラで何の問題もなく飛べます。という訳で、やはりJavaは重いのでした。統合版の良い点はこれに尽きます。
追加されたビデオ設定項目(Java版)
Java版のビデオ設定には、以下の2つの項目が設定されました。
- チャンク構造
- 演算距離
チャンク構造の意味はイマイチ不明ですが、”スレッド”にしておけば処理優先のようです。演算距離はどこまで計算するかで重さに係る項目でしょう。今のところ10にしてます。どちらの項目も情報がほとんどないので、次はこれを検証してみようかと考えているところです。
ダイナミックな地形
当然山が高くなり谷が深くなるので地形がダイナミックになりました。難破船が丘の上にありました。
こんな大穴がダイナミックに開いているのが1.18ですね。
山のバイオームがいくつか追加されて景色が壮大になりました。同じ種類の花が沢山咲いている高原のようなバイオームがいい感じです。
粉雪も見つけました。時間をかけて大釜で集める人はもういないでしょう。
山では革のブーツ必須ですね。
石の山頂(Stony Peaks)バイオームでは方解石が生成していました。方解石は白系ブロックの中では美しく建築で使いやすいので個人的に好きなブロックです。これまではアメジストジオードにしか存在せず大量に手に入れるのが難しかったので、うれしいです。
方解石にも階段やハーフブロック欲しいですね。あと焼いたら大理石になったらいいのにな。
小規模なバイオーム
小さなバイオームが出現するようになったのでしょうか。超ミニサイズのジャングルを発見しました。
竹が一本だけ生えていました。この竹が無ければジャングルと気が付かなかったと思います。上のイメージでは画面中央にジャングルの木が数本生えているだけです。
小さなキノコ島 (Mushroom Fields)も見つけました。ムーシュルームがいません。
広くなった洞窟
洞窟が大きくなりました。ぼこっと大穴が空いていたので、入ってみました。広いので湧きつぶしが大変だと思ったのですが、1.18からは明るさが0でないとモンスターが湧かないらしいですね。最初はそれを知らずに以前と同様に湧きつぶししてたら、大変な量のたいまつを消費しました。
この広くなった洞窟はネザーみたいな雰囲気ありますね。
繁茂した洞窟
1.18の目玉バイオーム、繁茂した洞窟を探してみましたが、なかなか見つかりませんでした。諦めかけた時、偶然ツツジを発見しました。砂漠にポツンと生えているとすごく目立ちます。
広範囲にわたってツツジがポツリポツリと5本ほど生えていたので、これは地下がすごい事になっているのでは、と思い下へ潜ってみると案の定すごい世界が広がっていました。
実はここで見えているのは一部分で奥にまだまだ広がっています。こんなに広いとは。
繁茂した洞窟は明るいのでモンスターは少なめです。それと粘土が沢山あります。これまでは粘土集めと言えば湿地でしたが、これからは繁茂した洞窟で採取する事になるでしょう。これでレンガが入手しやすくなりましたね。
統合版でもツツジを発見しましたが、こちらはまばらなジャングル (Sparse Jungle)にツツジが一本だけ生えていました。これもツツジではなくジャングルを探していた時に発見しました。この下にあった繁茂した洞窟はJava版で発見したものほど広くはなかったのですが、大きな縦穴で高さを測ると88もあり、洞窟で足場ブロック1スタックでは足りないというのは想定外でした。
廃坑
廃坑に原木や鎖(チェーン)が使われるようになったのは1.17からですが、1.18では地形がダイナミックになった分、大胆にチェーンや原木を使っているような気がします。
これなんか1.18の廃坑という感じです。鎖は鉄を思いのほか使うので頂いておきましょう。以前はy=10~40の間に生成されていましたが、yがマイナスの深層岩のエリアでも見つかりました。廃坑が生成される高さは随分幅があるみたいです。
鉱石の分布とブランチマイニング
鉱石の分布が随分変わりました。どの高さでブランチマイニングするのか迷います。ダイヤモンドとレッドストーンは低いほど出るのでy=-54でいいとして、鉄はy=16、ラピスラズリはy=0と、どの鉱石が欲しいかによって変えないといけませんね。とりあえずy=11で掘ってたらいいか、という時代は終わりました。
ちなみに銅の鉱脈はたくさん見つけたのですが鉄鉱脈ははまだ見つけていません。y=80以上の山岳になると高ければ高いほど鉄が手に入るらしいのですが、まだ見つけてません。
しかしながら、ダイアモンドのツールや武器・防具は村人と取引で手に入れる方が効率的ですし、鉄はアイアンゴーレムトラップで余るほど手に入るので、実際マイニングで採掘すべきは石炭と金とラピスラズリ、レッドストーンなのかもしれません。でも結構余ってませんか?
そもそもの話ですが、洞窟を表面積が多くなったので探索するだけで鉱石が以前より手に入るようになったので、ゲーム序盤でない限り鉄鉱脈を見つけたりブランチマイニングしたりする意味がなくなってきました。鉄や石炭を見つけるならば高い山を探した方が良さそうです。それに地下の鉱石分布が薄くなってる上に深層岩は硬いのです。
このブランチマイニングする必要性が見いだせないかも、という変化は1.18アプデの重要なポイントですね。
バージョンの壁
過去のバージョンアップでは、既存のワールドで新しいチャンクを生成した時に、既存のチャンクとの間に地形のズレのようなものが出来ていたそうです。今回の1.18アプデでは、不自然にならないようにスムーズな地形に生成されるとの事でした。
しかし、それにより既存のマップが変更される、という事態が統合版で発生しました。しかも、既存ワールドの端ではなく1000マスぐらい侵入していたのには驚きました。以下のマップを見てください。
これは2048×2048マスの最大サイズまで拡張されたマップですが、アプデ以前の1.17でエリトラで飛びながらマップを埋めていました。マップ中央にカーソルがありますが、ここに拠点を作ってネザーゲートで本拠地と行き来できるようにしていました。テラコッタと金鉱石、廃坑のお宝とレール採取が目的です。なので南西にある本拠地とエリトラで何度も行き来し、近辺の廃坑探索などは完了していたので、マップ中央付近は確実に1.17以前のはずですが、その南側に新しい1.18のバイオームが出来ていました。
大きな空洞の鍾乳石洞窟とその上のポピーとヤグルマギクが広がる山は1.18の特徴です。実は、このマップ、陸地部分のほとんどがメサでしたが1.18のアプデで平原や山が沢山出現しました。黄土色のメサと緑色の平原が南北方向に縦に並んでいます。またところどころに白で雪山があるのがわかります。このメサ以外の緑や白は、ほとんどが1.18で出現したと思われます。以下はそれがよくわかるスナップショットです。
メサ、砂漠、サバンナ、尖った山頂や雪山などが入り乱れています。もともとあったメサが中心に、乾いた雨の降らない砂漠やサバンナが存在していたところに、1.18のバイオームに置き換わったのは間違いありません。初めてエリトラでこの辺りを飛んだ時、マップが更新されていくので、おかしいなと思っていました。
この新しく出現したバイオームと既存のバイオームの境目を見ていくと奇妙な光景がありました。
1.18からはバージョン壁が無いという事でしたが壁っぽいですね。しかも、これマップの端ではありません。1.17と1.18の境界からはかなり遠いところです。枝がアイテム化して落ちています。これは枯れ木が新しい地形生成によって壊されたのでしょう。しかも、このチャンクが読み込まれてからまだ5分経過していない事を示しています。そして、新たに出現したチャンクに不完全な状態の村もありました。
勿論、村人はいません。しかし、もっと不自然な村がありました。
この村は元々あったのか新たに出来たのか判断つきません。周りにほとんど砂漠が無いのに砂漠の村だというのが面白いです。ここには村人とアイアンゴーレムが居ました。建物が不自然に切り取られたようで、この村も完全な形ではないのは明白です。村のサイズがとても小さいです。
さらに不自然極まりない村を発見しました。
サバンナの村は元々存在していました。その隣に平原の村にある教会が建っています。これは珍しいのではないでしょうか。サバンナの村の隣に、アプデによって1.18バージョンの平原の村が生成された、という事でしょう。極めつけはこれです。
中央にバージョンの壁があり、右側がアカシアの村、左側が平原の村です。さらに、アカシア村の建物と、平原の村の建物が混ざりあっていて、アカシアの扉がアイテム化して落ちています。これはアプデによって、既存のアカシアの村が壊された紛れもない証拠です。いや~すごいモノを発見してしまいました。
アプデは何が起こるかわかりません。やっぱりバックアップをちゃんととっておく必要がありますね。ちなみにこの現象が確認できたのは統合版だけです。
まとめ
今回のアップデートでマイクラの世界がより魅力的になったのは間違いありません。しかし、気になるのは重さです。これまでのマイクラは比較的古いパソコン(それでもグラボは必要ですが)やスマホでも動く、というのが魅力だったはずです。ガチのゲーミングパソコンやゲーミングスマホでなくても動作するからこそ普及しやすい、という側面はあったはずです。しかし今回のアプデは演算に負担をかけていると思います。このままアプデの度に新要素を追加しつづけたら、どんどん重くなるはずで、マイクラはこのままでいいのか?などと、余計なお世話なのはわかっていますが心配してしまいました。
次の1.19ではカエルとかウォーデンとか追加されるみたいで楽しみではありますが、何の追加要素も無いけど、ゲームシステムを洗練したり軽くなったりするアプデとかもアリじゃないでしょうか?
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