ラッチ回路

ラッチ回路のアイキヤッチ

ラッチ回路とは、1ビットの情報を保持できる回路です。1ビットの情報とは、YesとNo、1と0、オンとオフ等の情報です。マイクラではレッドストーン信号のオンオフで情報を保存します。

※この回路ではNOT回路を使用していますので、NOT回路に自信がない方は先にNOT回路の解説を読んでおく事をおすすめします。

※本サイトでは、ブロックやアイテム名はJava版の名称を用いています。統合版の方は以下の通り読み替えてください。

  • レッドストーントーチ ⇒ レッドストーンたいまつ
  • オブザーバー ⇒ 観察者

構成

ラッチ回路の構成例
ラッチ回路の構造

ラッチ回路は、RSラッチ回路、SRラッチ回路という様に、SRやRSがついている事があります。これはリセット、セットの略です。セットで回路をオンにし、リセットでオフにします。
つまり、オンとオフの信号入力が別になっていて、オンにする(セット)のもオフにする(リセット)のにもレッドストーン信号を送ります。

注意事項

入力信号はレッドストーントーチが接しているブロックに

セット/リセット信号を送るには、レッドストーントーチが接しているブロックをオン状態にする必要があります。

入力信号のパルスが長い場合

セット/リセット両方の入力に信号を送り続けた場合、たとえばレバーを使ってセットとリセットの同時に入力信号を送ると、どうなるでしょうか?
回路を見ればすぐにわかりますが両方のレッドストーントーチが消灯するので、リセットになります。
トラブルを避けるため、入力信号は短いパルスにした方がいいでしょう。ただし、NOT回路を使用しているので、オブザーバーが出力するような1RSティックの最短(1RSティック=0.1秒)のパルス信号では反応しないので注意しましょう。

ラッチ回路は何に使うのか?

はっきり言って、必要性がわかりにくい回路です。

なぜ、そんなものが必要なのか?
信号を保存する?
それならレバーでいいじゃないか

そう思うかもしれません。

でも必要になってきます。
使ってみないと必要性がわからない
そういう回路です。

例えば自動ゴミ箱を作ったとします。
自動ゴミ箱とは、ドロッパーにアイテムが存在したらクロック信号を送って自動的にアイテムを消滅させる装置です。使ってみると、誤って必要なものを捨ててしまわないか心配になります。その対策として自動ゴミ箱自体のオンオフが欲しくなるはずです。本当に捨てていいのか確認してからスイッチオンで削除する、これが高機能で親切設計ですよね。しかし、これをレバーで作ってしまうと次に使う時にオンになったままなっている事が多々あります。オフにするのを自動化出来ていないのです。自動化ゴミ箱ならアイテムを全て削除し終えたら機能をオフにしないといけません。

これを実現するのにラッチ回路を使います。セット信号はボタンです。ゴミの消滅を開始します。リセット信号はドロッパーにゴミが無くなった時にオン信号を送ればよい訳です。

以下の例は、ちょっとややこしいかもしれませんが、そんなゴミ箱の例です。ドロッパーには既にゴミが入っている状態でコンパレーターがオンになっています。

ラッチ回路を使用した自動ゴミ箱

チェストにゴミを入れてボタンを押すとゴミの処分が始まりますが、全てのゴミを処分し終え、もう一度チェストにゴミを入れても、もう一度ボタンを押さない限り動きません。

このゴミ箱の詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

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