クロック回路は、ドロッパーもしくはディスペンサーに繋げて使われる事がほとんどです。さらに大量のアイテムを処理する為にホッパーとチェストが使われます。
しかし、ホッパーを使うのであれば、その特性を活かしてクロック信号を生み出し大量のアイテムを処理することができます。
コンパクトで簡単、しかも低コストで簡単に作れるのでオススメです。ただし注意点もあります。ここでは、動作原理も含めて解説します。
本記事ではドロッパーしか記載しませんがディスペンサーでも同様に使えます。
※本サイトでは、ブロックやアイテム名はJava版の名称を用いています。統合版の方は以下の通り読み替えてください。
レッドストーンダスト ⇒ レッドストーンの粉
リピーター ⇒ 反復装置
ディスペンサー ⇒ 発射装置
オブザーバー ⇒ 観察者
材料
ドロッパーまたはディスペンサーx1、ホッパーx1~、コンパレーターx1、リピーターx1、レッドストーンダストx5
構成1
コンパレーターはがドロッパーのアイテムを検出するとレッドストーン信号を出力します。それをまたドロッパーに入力するだけです。
ドロッパー内のアイテムは常に1個なのでコンパレーターの出力強度は常に1です。レッドストーン信号を増幅するためリピーターが必要です。
構成2
上下方向に回路を組んだら、ちょっとコンパクトになります。
ハーフブロックのところはガラスブロックなど、レッドストーンダストを置ければ何でもOKです。フルブロックのところは不透過ブロックでなければいけません。
レッドストーン動力が左回りに伝わりますが、リピーターとコンパレーターでオンになったブロックの特性を利用しています。ここでも簡単に解説しますが、ちょっと難しいと思う方はこちらを読んでください。
まず、コンパレーターがアイテムを検出してレッドストーン信号を出力すると、1のブロックをオンにします。コンパレーターでオンになったブロックからはレッドストーンワイヤ―で信号を取り出すことができます。だから1のブロックの下に置いたレッドストーンワイヤ―にも信号が伝わります(信号強度が1なのでわかりにくいのですが)。これが2のブロックをオンにします。オンのブロックからリピーターで動力を取り出し3のブロックをオンにします。リピーターでオンになったブロックからもレッドストーンワイヤ―で動力を取り出せます。だからブロックの上に置いたレッドストーンワイヤ―が光っています。これがドロッパーをオンにします。
特徴
- クロック周期:0.6秒(リピーター遅延1)、0.8秒(リピーター遅延2)、1.0秒(リピーター遅延3)
- スペース効率:良い。必要となる材料が少なく小スペースで簡単に作ることができます。
ただし、使用上の注意点があります。それは
ドロッパーの中に複数のアイテムがあると動かない
という事です。動かない場合はドロッパーの中を確認してください。
原理
大雑把に言えば、ドロッパーがアイテムを吐き出すスピードよりも、ポッパーがアイテムを送り出すスピードが遅い、というのが動作原理になります。
細かい話ですが、1RSティック毎に分析すると以下のようになります。
STEP1(0~0.2秒):
ホッパーがドロッパーにアイテムを送ると、コンパレーターがドロッパー内部のアイテムを検出してレッドストーン信号を出力します。それがリピーターを経てドロッパーに戻ってきます。それに要する時間はコンパレーターの遅延0.1秒とリピーターの遅延0.1秒で合計0.2秒です。
STEP2(0.2~0.4秒):
0.2秒後にドロッパーにレッドストーン信号が到達するとドロッパーの遅延0.2秒なので0.4秒後にアイテムをドロップします。ここで重要なのはドロッパーはレッドストーン信号を受け取るだけでなく、ブロックがオンになっているという事です。ドロッパーがオン状態になると隣接するホッパーをロックします。
STEP3(0.4~0.6秒):
ドロッパーがアイテムをドロップするとコンパレータがオフになりますが、オン信号がオフになるのにも0.2秒を必要とするので、ドロッパーがオンになっているのは0.4秒間です。ドロッパーがオフになると、ホッパーからアイテムが送られSTEP1~3が繰り返されます。
アイテムは1個づつ
このような原理で動作するため、ドロッパー内部にアイテムが2個以上存在するとコンパレーターがオンになりっぱなしになるので動かなくなる訳です。とは言うものの、ホッパーを通してアイテムが供給される限り、ドロッパー内部にアイテムが複数たまる事はないはずです。
クロック周期は3段階
クロック周期はリピーターの遅延を調節することで変更可能です。ホッパーがアイテムを送り出す間隔は0.4秒につき1個です。リピーターの遅延を4にするとドロッパーがオフになる間隔が0.5秒となるのでドロッパー内部にアイテムが2個以上存在してしまい動作しなくなります。