概要
ホッパーは自動化装置や設備、レッドストーン回路などでよく使います。見た目でおおよその機能がわかるブロックなので基本的な使い方は難しくはありませんが、詳細な仕様は複雑です。自動仕分け機の仕分けの仕組みがわからない人も多いでしょう。ホッパーについて調べようとしている人は、おそらく詳細な仕様を知りたい人でしょう。
という訳で、このページでは細かいところまでわかりやすく解説します。
レシピ
ホッパーを作るのに必要な材料は以下の通りです。
鉄を結構たくさん使います。
ホッパーの設置方法
ホッパーの下面には出力用の管(ノズル)があります。ノズルを向けたい面に設置操作を行うとノズルの形状が変化します。
コンテナに対して設置動作をするとコンテナに対する操作になってしまいます。例えばチェストの横にホッパーを設置してアイテムをチェストに送りたい場合です。そんな場合は、スニークしながら設置操作を行います。
ホッパーの機能
「搬出」「回収」「搬入」の3つです。同一レッドストーンティック内で、搬出⇒回収⇒搬入の順に処理されます。次の処理までの間隔は4RSティックです。
搬出
ノズルが向いた方向にコンテナ※があると、アイテムをそのコンテナに送る事ができます。これが「搬出」です。
※コンテナとは、かまど、チェスト、ドロッパー、コンポスター、ホッパー、醸造台のようにアイテムスロットが存在するブロックのことです。
搬出は左のスロットから行われます。搬出の結果スロットが空いても、右スロットのアイテムを左に詰める、なんて事はありません。
回収
ホッパーはブロック上面が吸い込み口で、ここからアイテムを吸い込みます。これが「回収」です。
スタックごと回収します。回収したアイテムは最も左の空きスロットに格納されます。空きがなければ回収できませんが、スタック可能な同一アイテムが既にホッパー内に存在しており、最大スタック数より少なければそのスロットに格納されます。
上に置いても回収できるブロック
ホッパーの吸引力はなかなか強力です。上のブロックに少しでも含まれていれば吸い込みます。そのため、高さが1より低いブロックを上に置いても、その上に落ちているアイテムを回収できます。例えば、土の道や耕地、泥などです。
泥ブロックは見たところ高さ1ですが、上に乗ったアイテムは少し沈むので回収可能です。ソウルサンドも同様です。その他にも、上に置いても吸い込むブロックは沢山あります。高さ1未満のブロックはだいたいそうです。以下にリストします。
泥、ソウルサンド、耕地、土の道、ハチミツブロック(Java版のみ)、エンダーチェスト(Java版のみ)、コンポスター(統合版のみ)、全ての階段ブロック(ただし逆さま向きはダメ)、全てのハーフブロック、全てのカーペット、オフになっている日照センサー、オフのスカルクセンサー、スカルクシュリーカー、クモの巣、書見台、大釜、横置きの砥石、ベッド、ボート、焚き火、魂の焚き火、ケーキ、コンパレーター、リピーター、看板、石切台(ストーンカッター)、エンチャントテーブル、エンドポータルフレーム、ヘッドが伸びているピストン、下付きのトラップドアや感圧版
チェストは高さが0.875なのですが回収しません。勿論、中に入っているアイテムは搬入します。
フェンスゲート、フェンスはJava版のみアイテムが上に乗ってしまう事があり、その場合回収対象にはなりません。
足場ブロック、逆向きに設置した階段、上付きハーフロックは、その上にアイテムが乗ってしまうと回収しませんが、横から投げたり水で流したりすれば回収します。
統合版では、少し前のバージョンまで、耕地や未舗装路、ソウルサンドなどで回収できなかったのですが、Ver1.19.70.20で修正されたようです。1.19.83現在でも、ハチミツブロックはJava版のみ回収する等まだ違いがあります。今後修正されるかもしれませんね。
搬入
ホッパーの上にチェストのようなコンテナが設置されると、ホッパーはアイテムを搬入します。搬入も左のスロットから行われます。
レッドストーン信号による動作停止
ホッパーはレッドストーン信号を受信すると回収・搬入・搬出のすべての機能を停止します。この状態をここではロック状態と呼ぶことにします。
ホッパーが機能していない場合は、レッドストーン信号を受信していないかチェックしてみてください。
ホッパー使用上の注意
ホッパー自体はオンにならない
レッドストーン信号を受信しても、ホッパー自体はオンになりません。
レッドストーンランプは光っていません。ホッパー自体がオンになって隣接するブロックにレッドストーン信号を伝える事はありません。よくわからない、という方はこちらを読んでください
アイテムの搬入出に関する注意点
一番左のスロットのアイテムを搬出し終えて空いた時、そのスロットより右にあるアイテムが自動的に左に詰めてくれたりはしません。
例えば、こんな感じでホッパーよく使いますよね。
余ってる鉄装備を溶かして鉄塊にする事ありますよね。この時、鉄アイテムを6個以上入れるとホッパーのスロットはすべて鉄塊で埋まります。そして燃料に溶岩入りバケツを使うと100アイテム溶かせるのでもったいないからガラスでも作っておこうと、上のチェストに砂を2スタック入れておいたとします。
で、しばらく経って焼き終わったはずだなと見にくると、以下の通りガラスが98個と鉄塊が2個、という結果になります。
これ、ほとんどの人が経験あるんじゃないでしょうか。
かまどの上に設置したホッパーの一番左スロットにある鉄アイテムが搬出されると、そのスロットは空きになります。次にそのスロットに上のチェストから砂が搬入されます。その結果、砂が優先的に焼かれてガラスが大量に生産される訳です。右のスロットにある鉄アイテムがひとつづつ左に詰めて、一番右のスロットを空けてから砂が入ってくる事はありません。
ホッパーに限らずマイクラのコンテナには、以下のような原則があるようです。
マイクラのコンテナは、順序よく左に詰めたりはしない
これは直感的ではないので注意すべきポイントです。現実の世界に例えると、人気のある飲食店の待ち行列で並んでいると、前の人がお店に案内されたタイミングで割り込んできた一団が居て、ずっとその人たちからお店に案内されるという不条理極まりない、そんな状態です。
例外的な仕様
レッドストーン信号を受信しても搬入が停止しない場合がある
レッドストーン信号を受信状態でも、他のホッパーとドロッパーから搬出がある場合は搬入します。
以下の図で、右のホッパーにアイテムを入れるとどうなるでしょうか?
答えは「左のホッパーに移動する」です。チェストまでは行きません。
レッドストーンブロックが乗っているので、左のホッパーはロックされています。回収・搬入・搬出のすべての機能が停止しているはずなので、右のホッパーにアイテムを入れたとしても動かない、と考えてしまうかもしれませんが、ロック中であってもホッパーからの搬入は例外的に受け入れるのです。
この例外的な仕様を利用したものに、ラブホッパー式クロック回路があります。
ホッパーを縦に重ねた場合の特殊な仕様
ホッパーを上下に重ねた場合、上のホッパーのノズルの向きに関係なく、下のホッパーの搬入が優先されます。ちょっとわかりにくいかもしれませんのが、以下の図の様な組み方はよく使うので必ず覚えておきましょう。
上のホッパーにアイテムを入れると、上のチェストに搬出されそうに思いますが、実際は下のホッパーが強引に搬入して下のチェストにアイテムは到達します。下のチェストとホッパーが満タン状態になって初めて上のチェストにアイテムが格納されます。上の図では2段ですが、いくつでも積み増す事が出来るので、アイテムが大量に発生する装置でよく使われています。
下のホッパーの搬入はかなり強力で、上のホッパーがレッドストーン信号を受信してロック状態であっても、下のホッパーは上のホッパーから搬入します。
これらの例外的な仕様があるので、上下に重ねたホッパーの機能を止めるには、上のホッパーの搬出と下のホッパーの搬入を止める必要があります。つまり2つのホッパーにレッドストーン信号を受信させる必要があります。
レッドストーントーチは真上にブロックをオンにするので、縦に重ねた2つのホッパーはロックされ、アイテムの流れは止まります。この方法はロックとアンロックを制御するのに便利でよく使われます。